【副業実践者インタビュー Vol.1】案件獲得の戦略は「等身大」で接すること

掲載日:2024/08/28

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サステナビリティ領域にて新規事業の立ち上げ・自ら営業をされながら、今まで約20件の副業案件をご経験されてきた勝山さんですが、始めた当初は大変だった時期もあったようです。副業を始めてよかったことや副業を始める際のアドバイスなど、お話を伺いました!

profile

副業者

勝山 大輔さん(インタビュー時:36歳)

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勝山 大輔さん(インタビュー時:36歳)

お仕事:金融系シンクタンクにご入社後、コンサルタント・新規事業開発・営業推進に携わり、昨年新規事業開発専門のグループ会社に出向。現在はサステナビリティ領域の新規事業開発をご担当。
副業歴:6年。サステナビリティ領域の案件を中心に、20件弱の副業案件をご経験

副業を通じて、外部の人との繋がりを増やしたい

現在はどのようなお仕事をされていますか?
脱炭素を始めとするサステナビリティ領域の新規事業開発を担当しています。自分で事業アイデアを練って、企画を立ち上げて推進していくというプロダクトオーナーの立場ではありますが、自ら営業を行うこともあります。基本リモートワークではたらいています。
副業を始めたきっかけを教えてください。

コロナが流行るちょっと前の2018年あたりから始めました。 当時、事業開発を担当する部署に異動が決まったのですが、それまでコンサルの舞台にいてコンサル業務しか経験がなくなかなか思うようにいきませんでした。異動先では自分で課題を見つけ、解決策を企画する、より主体性が求められる世界だったので「これはまずい」と思って、自分でもっと動ける場を能動的に作っていこうと思い副業を始めました。

2018年の夏ごろから、小額の副業をちょこちょことやっていて、本格スタートしたのは2019年の3月くらい。 副業は今まで、10〜20案件くらい担当した経験があります。今は週5日ではたらいてるのですが、 実は8月から社内の制度で週3日勤務制度を活用させていただく予定 です。本業の方は週3日、残りは休日と同じ扱いとなるので副業の時間を増やそうと思っています。  

週3勤務に変えようと思った背景はあるのでしょうか?

脱炭素やサステナビリティ領域をやっている中で、いずれはこのテーマで起業したいと思っています。テーマ的に難易度が非常に高く、まだ思うようにアイデアがまとまっていないのですが、 悶々としているよりは、もっと外部の人たちとつながって、ネットワークも広げながら起業アイデアを具体化していきたい と思っています。

今の会社でも、脱炭素やサステナビリティ領域の仕事に取り組めていますが、今の環境の延長上ではできることに限界を感じつつあったので、はたらき方を大きく変えて副業活動の時間を増やしてみようと考えました

副業を始めるとき、大変だったこと・苦戦したことはありましたか?

始めた当初、副業は社会的にも業界的にも前例が少なく、社内ではそもそも副業をやっている方がほとんどいない状況でした。そのため、自分の取り組もうとしている副業の内容が副業規定を満たしているのか、所管部も含めて誰も判断できず、申請内容を調整するのが非常に大変でした。特に、大手企業だと取引先が多岐に渡るため、副業で取引する企業が本業の競合かどうか、本業と取引はないかの確認が非常に苦労しました。それ以外にも、確定申告は今までやったことがなかったので、独学で勉強しました。

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️自分の知識を伝えて喜んでもらえる。副業の醍醐味

HiPro Directでは、どのような案件を担当されましたか?

山形県にある肥料を売っている会社の案件を担当しました。

「バイオ炭」という、おがくずなどを炭にして農地に撒くとCO2を農地に固定する効果があるといわれている資材を取り扱っており、このバイオ炭を炭素クレジットという仕組みを使って、付加価値をつけたいという内容です。 日本には、CO2を削減・固定した量に応じて金銭的価値(クレジット)を発行できるJ-クレジット制度という制度があるので、その基礎知識のフォローアップしつつ、取り扱っているバイオ炭を「J-クレジット制度」で活用できるように認証を取得するための手続きをお手伝いしました。

担当した期間は5ヶ月ほど。基本的にリモートワークで、メールで資料をもらってこちらで作業をしています。代表の方とやりとりをしていました。ミーティングは土日の実施も大丈夫ですよ、と柔軟に活動する曜日を調整いただきました。

担当された山形県の案件で、記憶に残っているエピソードがあれば教えてください!

意外と自分の持っているサステナビリティ領域の知識が、一般的ではないんだな、という発見がありました。

例えば、CO2の計算方法は、社内の同僚と話していると当たり前に知られているため、知っていても大して価値がないことだと思っていました。しかし、山形県の企業様は「初めて聞くことばかりで非常に勉強になりました。」とものすごく喜んでくださいました。 自分が当たり前だと思っている知識でも、ちょっと目線を変えるだけでこんなに喜ばれるんだ…というのは、結構びっくりしましたし、嬉しかったです。 こういう発見があるのが、副業の醍醐味ですね!

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自分ができること、できないこと。副業で大事なことは「等身大」で話すこと

応募・面談の時は、どういった点を工夫しましたか?

副業で一番怖いのは、 自身の身の丈を超える業務を受けてしまうこと です。副業は本業と異なり、会社は守ってくれませんので、自分自身で全ての責任を全うしないといけませんから。 そのため、 応募時には、今まで取り組んでいた専門性はアピールするようにしつつも、誇張はしませんでした。今まで取り組んできたことはなるべくストレートに伝え、自分が何をできるのか、できないのか、等身大でお話しするように工夫しました。

その結果、断られたこともあります。例えば、サステナビリティの案件でも、海外対応とか英語能力の方が求められるケースでは、「今回は見送りで」と言われました。ただ、このように理由がはっきりとわかる形で断られるのはむしろ良いことです。副業という限られた時間の中で自分の能力で完遂できるかどうか、どこまでできれば先方の要望を満たせるのか事前にしっかり認識合わせできていれば、お互い不幸にならずにすみます。このような期待値の認識合わせはかなり気をつけていました。

副業を行なってみて、よかったですか?良かったポイントはどんな点でしょうか?

はい!間違いなく、 副業はみなさんやってみていただきたいです!

理由の1つ目は、収入面ですね。転職や昇格なんかの比じゃないレベルで収入水準は上がっています。

2つ目は、副業と本業の相乗効果。副業で得られたサステナビリティ関連の知見や経験は本業の新規事業開発でそのまま活かすことができ、自身の担当プロジェクトを前進させることに大いに役立ちました。一方、インタビューのノウハウ、資料作成のような本業で培われるスキルは、副業の生産性向上に活きていると思います。

3つ目は、ネットワーク。やっぱり活動していると自ずと同じ領域で活動している人との輪が広がり、思わぬところでつながることがあります。 起業まではいかないまでも、一歩一歩目標に近づいている感じはあります。

逆に、副業を経験されて、大変だったことはありましたか?

先ほどもお話ししたように、副業で最も避けたいのは、自身の身の丈を超える業務を受けて本業やプライベートに支障をきたすことです。

2019年の後半に、全部で7件並行して受けたことがありましたが、そのときは連日深夜まで作業しても時間が足りず、成果物のレベルが下がってしまい、取引先に相当迷惑をかけてしまいました。体力的にも大変で、家族からも相当心配されました。

今は家事・育児の時間も確保しないといけないので、労務管理や時間の使い方はこれまで以上に注意を払っています。それでも、このまま副業を続けて大丈夫か、いまでも葛藤することはありますね。趣味の時間もほとんど取れなくなっちゃったので、結構ワーカホリックのような感じになっているので。

あとは、基本的にどの案件もリモートでやっているのでアウトプットイメージのすり合わせで困ったことも多々あります。 大抵はSNSのグループを作ってやり取りするので、何かあればチャットで聞けますが、直接聞くよりちょっと手間がかかりますし、タイムラグもあるので、すり合わせが十分でないと余計な手戻りが発生してしまいます。タイムマネジメントに加えて、成果物に関する認識合わせは本業以上に注意したほうが良いと思います。

副業成功のカギは、自分ができること×相手が求めていることの掛け合わせ

最後に、副業をこれから挑戦したいと思っている方に向けて、メッセージやアドバイスをお願いします。

何でもいいから、自分ができることを言語化してみることをおすすめします。

自分の持っている知識や経験は、ある人たちから見れば、自分が思っている以上に価値がある可能性があります。

加えて、言語化の際は、その表現で相手に響くかどうか、突き詰めて考えてみると良いです。例えば、単に資料作成が得意というだけならば競合はたくさんいますが、どんなシーンで価値を発揮する資料を作成できるのか、あるいは資料作成のスキルをどんなことに活用できるのか、お客さまのご要望に合わせて表現できると、響き方が一気に変わります。 とにかく自分ができることは何なのか、相手が求めているものは何なのか、整理してみることが、成功のカギを握ると思います。また、特定の領域や特定の業種にこだわらないほうが、新たな発見が得られると思います。私も、まさか自分が農業の会社とお取引するとは、全く考えていませんでした。

自分のできることをいろいろな角度から再定義することで、相手の要望にハマる提案を検討できるようになってくると、提案の幅が広がるのではないでしょうか。

※ プロフィール内容および仕事内容は、取材当時のものです。

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