【副業実践者インタビュー Vol.6】応募時の「情報不足の不安」を取り除く応募・面談の捉え方とは

掲載日:2024/12/24

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今回は、地方創生コンサルタントとして、一次産業領域への支援を主軸に活躍されている髙石さんにインタビューを行いました。本業で培った知見やスキルを、副業である農業関連スタートアップの営業支援では、どのように活かしたのでしょうか。副業への応募から実施後までの感想や、得られたノウハウなどについてお聞きしました。

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副業者

髙石 恭平さん(インタビュー時:37歳)

副業者

髙石 恭平さん(インタビュー時:37歳)

お仕事:地方創生コンサルティング会社にて、農業者、水産業者など一次産業の支援を担当。スマート農業の普及など農業振興を行う事業推進等を担っている。
副業歴:約4年。HiPro Directでは農業関連事業のスタートアップにて、営業活動支援を行っている。

副業を通して新たな知見やスキルを得て、本業に還元したい

現在はどのようなお仕事をされていますか?
地方創生コンサルティング会社にて、コンサルタントの仕事をしています。これまでのキャリアは一貫して一次産業の支援に携わっており、現在も一次産業の主担当者として活動しています。

具体的にはスマート農業や農業DXの推進、実証事業で開発された農業技術の普及など、計画立案の支援から実行支援まで行っています。コンサルタントではありますが、農業機械をトラックに乗せて農家まで運ぶような実作業をお手伝いすることもあります。

基本的にフルリモートで勤務可能ですが、土日休みではない農家さんの都合に合わせて、時間も場所もフレキシブルにはたらいています。
副業を始めようと思ったきっかけを教えてください。

本業のメンバーや同業の知人が、副業人材として自治体の仕事をしていると聞いたのがきっかけです。副業で得た知見や生の情報を本業に還元できていると感じ、スキルアップや人脈形成のために自分も始めたいと思いました。本業のメンバーは仕事柄、自治体関連の副業をしている方が多かったので、自分はあえて民間企業で副業ができたら面白いだろうと考えたのがスタートです。

副業を通して本業では出会えないような人と仕事をして、他業界の情報を得たり、幅広い支援ができるようになったりすることで、本業で携わる一次産業や地域の活性化に役立てられるのではと考えています。

HiPro Directでは、どのような案件を担当していますか?

HiPro Directでは、農業関連の事業をしているスタートアップにて、法人向けの営業領域の支援を行っています。シード期は完了しており、これからプロダクトを広げていくアーリーステージのフェーズで参画しました。

まだサービスの知名度が低く、どのように営業活動をしていくべきか固まっていない状態から参画し、サービスを広く届けるための企画から実際の営業活動まで支援しています。

本業もある中で副業をされていると思いますが、副業でのはたらき方を教えてください。

副業先がスタートアップで柔軟性が高いこともあり、週10時間はたらくこと以外は細かく決めず、リモートでフレキシブルにはたらけています。社長さんと話しながら週単位で「こんなことをやりましょう」と話しながら、毎週の作業を進めていくやり方です。

チームは、社長、CTO、私とは専門性の異なる副業人材1名の計4名で構成されており、それぞれの役割に沿った仕事をしています。

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面談時や副業開始時の情報不足は「率直に聞く」「現地で会う」で解消できる

髙石さんが副業案件を探す際のポイントを教えてください。

二つの軸を持って副業案件を探すようにしています。

一つはスキル軸です。一次産業に近い領域の事業に携われる案件であれば、本業のスキルを直接活かせるので全国どこでも応募しています。もう一つは、成長軸。私が持つメインスキルとは離れた募集でも、寄り添いながらお手伝いすることで、自分自身が成長できそうな案件には応募しています。こちらは何かあった際には現地へ向かえるよう、家から通える範囲の企業に限定しています。

HiPro Directでマッチングした農業関連のスタートアップは、スキル軸で探した案件です。

応募時に工夫したポイントを教えてください。

スタートアップということもあってか、応募時にオープンになっている情報が少なかったので、どんなことをされているのかを率直に聞こうというスタンスで応募しました。たとえマッチングしなくても、私の知らないスタートアップの事業を一つ理解できるだけで、自身にとってプラスになりますし、まずはお話を聞くことを意識しています。

応募時に困ったポイントはありましたか?

先ほどお話した通り、情報収集に苦労しました。スタートアップや地域の企業は、応募時にオープンになっている情報が少ない傾向にある印象なので、事前の情報収集が難しいなと思っています。できるだけ情報収集し、仮説を持って応募、面談に臨みますが、実際に話してみないと本質的なことはわかりません。だからこそ、応募や面談時に率直に聞いてみるスタンスにしています。

副業開始時にやってよかったことなどはありますか?

基本的にはリモートではたらける案件でしたが、面談時に「最初は現地で会って話したい」と提案したのがよかったと思います。遠方の企業だったのですが、対面で話してサービスの背景や事業フィールドを確認しておくことで事業理解が深まりました。営業支援をする上で、現地でお話しできたことが重要だったと思っています。

以降のリモートでのコミュニケーションも円滑になりますし、最初にリアルで会っておくことは、チームの規模が小さいほど効果的だと感じました。

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副業でも高いレベルの仕事ができ、本業にも好影響を与えられる

実際に副業を行なってみて、いかがでしょうか?

自身が想像していた以上に、高いレベルの仕事が副業で経験できるという感触を得られました。副業先の事業に自身のスキルが掛け合わさってシナジーを作れている感覚があり、副業先の取引先候補をつくるといった成果も出ています。

本業で培ったものを副業先で活かし成果を出せたこと、副業をすることで得た最新のサステナブル市場の知見など、アイディアのシーズを本業に還元できたこと。双方を実現できたので、副業を始めてよかったと思っています。

副業時に大変だったことなどはありますか?

スタートアップや新規事業開発などスピード感が求められる案件では、突発的に短期間でやらなければならない仕事が出てくることがあります。たとえば今回の副業では「ビジネスコンテストの資料作り」がありました。早めに動いていたものの、社長と時間を合わせるのに時間がかかり、締め切りの5分前にギリギリ提出できたという場面がありました。

時には時間的に余裕がない局面が来るものだなと思い、その時は大変でしたね。

最後に、副業をこれから挑戦したい方に向けて、メッセージやアドバイスをお願いします。

1時間単位でできるスポットコンサルや、期間の短いプロジェクト型もありますので、まずは 一度副業をやってみてほしいというのが一番伝えたいことです。本業との兼ね合いもあり時間調整の工夫は必要ですが、副業によって仕事の視野が広がっていく感覚があるので、ぜひ経験してほしいですね。

※ プロフィール内容および仕事内容は、取材当時のものです。

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